いろいろな頭痛の表現

長野市民新聞
2021.2.27

コラム#166【いろいろな頭痛の表現】

頭が痛い時、痛み止めで何とかやり過ごす、日常よくあるケースです。しかしその痛みが一過性ではなく頻繁に起きる場合は、やはり改善していかないと鬱々した日々が続いてしまいます。

検査で異常がない場合、血管が収縮することによる緊張型頭痛や、血管の拡張による片頭痛がありますが、いずれも精神的なものや身体の状態、寒さ暑さ、気圧などの環境要因が複雑に絡み、血液循環や神経細胞に影響してきます。

頭が痛い時、人は様々な言葉で表しますが、この表現、実はとても大事な診断要素になります。

“締めつけられる感じ”は肩や首のこりを伴うのが特徴で、主にうっ憤や焦りなどのストレスがかかった状態。

“ズキズキする”は目の奥にも負荷がかかりやすく、ストレス+それを通り越して心身が疲弊してしまった状態。

“鈍い痛み”は血流循環が鈍くなっていることを示し、“頭が重くぼんやりしている”は、漢方で言うところの気血が不足した状態です。

それぞれ「加味逍遥散(かみしょうようさん)」「呉茱萸湯(ごしゅゆとう)」「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」等を使い分けますが、実際は症状が複合することが多くはっきり分けるのは難しいところ。

そこで痛みの元となる体の弱い部分があればそこに働きかけ、複合する場合は、まずは血液循環を促して気血を上方に送り、緊張をほぐしつつ痛みが起きにくい状態にしていきます。

コロナ禍でなかなか発散できずモヤモヤが続きますが、頭だけは穏やかにしておきたいところです。