免疫のこと

長野市民新聞
2014.8.9

コラム#009
【免疫のこと】

今回は「免疫」についてお話したいと思います。

免疫力アップというフレーズをよく耳にしますが、これは自分が持っている免疫細胞を活発にしたり、高ぶっている免疫反応を落ち着かせるという意味になります。

私たちの体は、外からはウイルスや細菌などと闘い、体内ではガンなどの発生を抑制しています。自分自身の体がしっかりしていればそれを跳ね返すことができるのですが、弱った状態が続いていると侵されてしまいます。体づくりを通じて免疫細胞を増やしたり、活発にすることが重要になってきます。

生化学でのアプローチは、ミネラルや酵素などを補給して、その細胞を活発にしていきます。特にかき肉エキスには、亜鉛が多く含まれており、免疫には欠かせない栄養素となります。

漢方ではキノコ類が有名ですが、様々な効能を持つ生薬は、体力を底上げし、治る力を高めてくれます。特に「十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)」という有名な漢方薬は、予防、病中病後の体力増進、強い薬の副作用軽減など、私たちの体を守ってくれます。