気候と健康の付き合い方

長野市民新聞
2019.2.9

コラム#117
【気候と健康の付き合い方】

最近の極端すぎる気候、なかなかついていけませんね。寒暖差は前日比が5度を超えると、体調に何かしらの影響が現れるとされていますが、最近はその差はますます広がり、日常化しつつあります。

漢方では、人体に影響を及ぼす要因として、怒りや不安などの精神的要因(内因)に加え、この気象的要因も重視しています。

春先の強風、梅雨から夏の湿気や暑さ、秋から冬の乾燥や寒冷は体力を奪い、自律神経の乱れや新陳代謝の低下、さらには免疫にも影響してくるからです。そしてそのように身体が弱っているところに、病原体やアレルゲンがつけ込んでくるのでたまったものではありません。

具合が悪くなれば早い対処が肝心ですが、様々な外因から大きなダメージを受けないよう、体をしっかりとキープしていきたいところです。

さて、春が見えてきました。鼻炎や体のかゆみ等アレルギー症状、精神不安や不眠などが起こりやすい時季になります。冬の間、粘膜や皮膚をはじめ体全体は乾ききっていて、心身ともに過敏になっています。

まずはこの失われた潤い(体水分)を補給していくと、様々な疾病を防ぎ、健康を維持していくことができます。日常の工夫+一歩進んだ取り組みが力強い予防となります☆