長野市民新聞
2016.6.25
コラム#054
【汗と水分と食事と漢方】
汗をかく季節になってきました。発汗は、体温調節の大きな役割を果たしていて、高い気温や湿度、強い日差しなどによって、身体にこもった熱を汗として追い出しています。
発汗が不十分だと熱中症、汗をかき過ぎるとだるさや脱水症状、水分の摂り過ぎから、胃や腸も弱ってきてしまいます。水分は、飲み物として採ることが多いですが、食べ物からの方が、体への吸収が良く、また栄養素と一緒に摂ることができるので効果的です。
梅などの酸っぱいものは、汗腺を引きしめて、汗による体水分の減少を抑えてくれるだけでなく、クエン酸によって疲労を回復し、梅の抗菌作用が食あたりなどを防止してくれます。また、疲労回
復と体水分を増やすには、麦とやま芋のコンビの麦とろがおすすめです。
漢方では、それぞれの食材に対応し、「五味子(ごみし)」という小さな赤い実と、「麦門冬(ばくもんどう)」の根のコブを使い、これに身体を元気にする「薬用人参」を加えると、心臓もしっかりと守ってくれるので、夏の対策は万全です。
体調は、気候の変化についていけない時に崩してしまいがちです。毎日の食生活とともに体調維持を心がけ、元気な夏を迎えましょう☆
※今回のおすすめ:麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)