抗ストレス作用 シベリア人参

長野市民新聞
2021.1.9

コラム#163
【抗ストレス作用 シベリア人参】

不安や緊張感がいつもつきまとう、夜よく眠れないなどの症状…、感染症が拡大している今日、心身の不調はより一層現れやすくなります。

このような時、何かいいものはないか、薬ではなくもっと自然で穏やかなものは?…、ということで今回は抗ストレス作用に期待の「シベリア人参(エレウテロコック)」をご紹介。

極寒の地が原産のこの植物、広く知られる高麗人参の作用が主に大補元気(気力・エネルギーを補う)なら、こちらは安神(精神安定)・鎮静・安眠が特徴。

いずれも人参ですので、体を温めたり、体力や免疫を引き上げたりする作用は類似していますが、

特にシベリア人参は厳しい環境に置かれた際の生体適応能力を高め、心身の状態を安定させる働きに優れています。ストレスホルモンが分泌した緊張状態を速やかに正常化し、集中力や持続力を維持・向上してくれます。

多くの研究が重ねられ、スポーツや宇宙食の分野にも応用されてきましたが、日常では、慢性疲労、不眠、うつ症状など、弱った心身を回復するために役立ちます。

長期の服用にも副反応がなく、栄養ドリンクやサプリメントの成分としても用いられますが、子どもさんには粉末を溶いて飲むお茶がおすすめ。

心の不安、奇声、落ち着きがないといった症状にも、成長を促しながらメンタルを支えていくことができます。

環境に対して適応する力を高め、逆境を乗り越えられる身体づくりをしていきましょう。