長野市民新聞
2015.10.24
コラム#038
【わが家のアイドル ペットにも漢方】
わが家のアイドルの具合が悪くなったら一大事。ぐたっとなった姿を見ると、心配はますます募るばかり。いつも元気でいて欲しいですね。
ペットの中でも、特に犬の疾病に着目すると、感染症等を除き、心疾患・腎臓病・がんのほか、糖尿病や皮膚病などが挙げられます。ひとの三大疾病が、がん・心筋梗塞・脳卒中ですので、ペットも生活習慣が関係していると思われます。高カロリーや塩分、運動不足には気をつけたいところです。
犬を散歩していると、辺りに生えている草を食べるという話を耳にします。胃を刺激して未消化物や飲み込んだものを吐き出す、不足している栄養素を補給する、薬がわりに食べるなど、様々な理由が考えられます。そうした動物の持つ本能的な行動から、ペットにも漢方薬を飲ませる場合があります。特に皮膚炎、足腰の衰え、がんなどに対して用いることが多いです。
生薬には、抗菌・抗炎症作用を持つものが多く、治癒を促すだけでなく、筋骨の強化や、免疫力のアップが期待できます。ペットも人と同様に、自然環境の中で生き、老いと向き合っていますので、身体はしっかりと支えてあげましょう。