アトピー肌 乾燥対策は今

長野市民新聞
2015.10.10

コラム#037
【アトピー肌 乾燥対策は今】

いよいよ乾燥の季節になってきました。乾燥は、粘膜や肌を過敏にし、アレルギーを起こしやすくしてしまいます。不調をそのままにしておくと、秋の花粉に悩まされることもあり、シーズンになってインフルエンザなどの流感にもかかりやすくなってしまいます。体調管理と粘膜保護をしっかりとしていきたいところです。

アトピー肌の場合、春は強い風とアレルゲン、夏は紫外線と汗、秋から冬にかけては乾燥といった具合に、年中季節の影響を受けやすくなります。アトピーは、乾燥⇒かゆみ(アレルギー)⇒炎症⇒乾燥という悪循環に陥りやすいので、体の外からだけでなく、中からの対策も必要になります。

新薬(内服)では、抗アレルギー剤を用いるのが一般的ですが、乾燥を改善し、皮膚細胞を直接修復してくれるものはあまり見当たりません。漢方薬は、炎症やかゆみを鎮めながら、丈夫で新しい肌を作り出してくれます。

温清飲(うんせいいん)…乾燥を防ぎながら炎症を鎮めます。
当帰飲子(とうきいんし)…乾燥による強いかゆみに最適です。
麦味地黄丸(ばくみじおうがん)…皮膚を丈夫にし、免疫を整えます。

肌が落ち着くまで暫くかかりますが、今から整えておくと、暖かい季節になって快適に過ごせます。