長野市民新聞
2018.7.28
コラム#104
【熱中症対策 夏漢方もいいぞ!】
連日の猛暑、もう少し穏やかになることを祈るばかりです。
さてこの季節は、目下のところ熱中症対策と、体調をしっかりキープすることが何よりも大切となります。
熱中症は、体に熱がこもり、体温が急上昇して起こりますが、この時、発汗の度合いがそれを左右することになります。
体は、皮膚表面から熱を自然発散させながら、発汗と汗の蒸発によって体をクールダウンさせていますが、気温が体温より高くなると、発汗をフル稼動させて体温調節を図ります。
水分補給が足りないと、その肝心の汗も出にくくなってしまいますので、ぜひ体の仕組みを頭に入れて、対策につなげていただきたいと思います。
漢方では、体が熱く感じる場合は、体水分を増やすことによって相対的に熱を冷ましていきます。特に夏のだるさやほてりに対しては、元気と水分の両方を補給する「気陰双補(きいんそうほ)」という論治で、それに見合った生薬が組み合わされている漢方薬で体調を整えていきます。
疲れにはサプリ、水分補給にはペットボトルでもいいでのすが、胃腸が弱い、やせ気味、あまり水分を欲しない方は、熱中症になりやすいので、ぜひこのような夏の漢方を取り入れると安心です!
製剤)麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)、清暑益気湯(せいしょえっきとう)