長野市民新聞
2016.5.28
コラム#052
【ストレス…体の中で何が?】
嫌なことや緊張感が高まると、人の身体では何が起きているのでしょうか。
脳はストレスを感じると、それに対処しようと、アドレナリンなどの様々な物質を分泌させます。エネルギーを上げて集中力を高めます。このとき神経は、交感神経が優位になっているのですが、リラックスする(副交感神経が優位になる)ことで精神のバランスを保っています。
交感神経と副交感神経の割合は、1対1が理想的ですが、ストレスからいつまでも解放されないでいると、眠りも浅くなり、その割合は5対1以上にもなってしまいます。体力の著しい消耗につながり、血流や免疫などにも大きく影響を与えてしまいます。
ストレスは、血管を硬く収縮させてしまいますが、血流が悪くなることによって内臓や各器官の働きが低下します。さらに副腎皮質ホルモンの分泌によって、免疫機能も低下してきます。これが様々な生活習慣病の引き金になるのです。まさに「病は気から」ですね。
精神を安定させるには新薬も必要ですが、それだけで神経のバランスは整えにくいものです。体力を引き上げ、身体をしっかりとさせていくことが大切です。ストレスに強い体を目指しましょう!