長野市民新聞
2019.4.27
コラム#122
【口臭・体臭、消臭化のサイクル】
気になる口のにおい。口は鼻とつながっているので、臭いと感じればすぐに分かりそうですが、それに鼻が慣れてくるため、自分では気づかないことが多いようです。
口臭の原因は口の中の細菌。食事あるいは消化不良によって胃からこみ上げてくることもありますが、多くはストレスや加齢などによってだ液が減り、細菌の増殖がにおいの元になります。歯周病にもつながりやすいため、口内環境の維持・向上はとても大切なのです。
一方、汗ばむ季節になると、体のにおいそのものが気になってきます。通常の「汗臭い」は、皮膚表面の常在菌が、汗や脂などを分解することによって発生しますが、「加齢臭」は、体表から分泌する皮脂成分の質が劣化してきているため、より刺激的になります。
そもそもにおいは、食物が代謝されるのと同様に、体内である程度消臭される仕組みになっていて、腸から血管を通って肝臓へ、そしてまた腸に送られ、一部はおならとして排出され、肝臓へと循環する過程で消臭化されていきます。特に脂肪分を十分に代謝できないと、においを抑えきれなくなってしまいます。
漢方では、植物の葉緑素が効果的ですが、この消臭サイクルをより活発にしながら体全体を爽やかにしていきます☆