発熱しないようのどを守ろう

長野市民新聞
2020.8.8

コラム#153
【発熱しないようのどを守ろう】

様々な感染予防において、のどをケアすることはとても重要な取り組みになります。

のどの奥の扁桃は、細菌やウイルスなどの体内への侵入を防ぐ役割を果たしている一方、その免疫反応として炎症が現れてきます。これがのどの痛みや腫れとなり、心身のコンディションによっては“発熱”に発展していきます。

現在、少しでも熱っぽくなったらコロナかも…と疑心暗鬼に苛まれる状況ですので、とにかく熱が出ないよう常にのどを気遣うことが大切です。

先日、含嗽剤の成分の一つであるポピドンヨードに大きな関心が集まりました。

うがいについては、昨年あたりから科学的根拠が証明されていないとして唱えられなくなりましたが、発表の中味や伝え方は別として、一般的なうがいも取り入れていくべき様式と考えます。

さて漢方薬ですが、のどの炎症を鎮めるもの、粘膜を整えていくものなど実に豊富です。

前者には《板藍根(ばんらんこん)》や《金銀花(きんぎんか)》などが代表的ですが、後者には果実系のものが良好で、渋み成分の「収れん作用」を持つものは、タンパク質と結合して粘膜を引き締める性質があります。

ぜひ何か1つ身近にのどアイテムを置き、違和感を感じたらさっと使って欲しいと思います。

のどは暑さによる渇き、ストレス等による唾液の減少、アルコールやタバコなど常に負担がかっています。まずはのどをしっかりと守り、体調維持と合わせながら発熱しないよう努めていきましょう!