長野市民新聞
2019.3.23
コラム#120
【自分へのご褒美 胃腸も労わって】
胃が重い、張る、こみ上げる、便秘がちだし、ガスも多い…、そんな胃腸系の症状は、飲食の影響もあって日常的ですので、つい様子見になってしまいがちです。また誰もがその原因がストレスだと分かっていても、なかなか思うようにいかないのも現状です。
胃腸の調子が悪い時、診療的にはまずは病名を特定し、患部の炎症や荒れ、痛みや消化管の収縮など、物理的に起きている現象に対して治療を施していきます。
ところが心身の疲労や、加齢による機能低下に対してはなかなかアプローチしていない、というよりそれに対応するものがないといった状況です。
安易に精神安定剤を使うわけにもいかず、老化だからしょうがないと言われても話が終わってしまいます。
漢方にも胃腸薬は豊富にあり、症状の改善に加え、ハーブ作用によってメンタル面を安定させたり、低下した機能を活発にしたりするなど、複数の生薬が多方面に作用して胃腸を健やかに整えていきます。
もちろん不調を原因として、がんなどが見つかるケースもありますので、きちんと検診を受けることも大切です。
健康は胃腸から。
充分な休養、自分へのご褒美、リセットの一環として、毎日頑張っている胃腸もしっかりと労ってあげましょう☆