春のめまい 体のめざめ

長野市民新聞
2019.3.9

コラム#119
【春のめまい 体のめざめ】

春は好き嫌いが分かれるところだと思います。好きな人は、フレッシュな気持ちで前向きになれるといったところですが、嫌いな人にとっては花粉の存在自体が憂鬱でしかありません。

花粉症は、鼻・のど粘膜の乾燥状態、ストレスや疲れ具合がアレルギー反応に反映するので、薬だけに頼らず、体を動かして心身のリフレッシュに努めたいところです。

さて、気温の上昇や気圧の変動、新年度の環境変化は、体の上部に負荷をかけ、めまい等を起こしやすくしてしまいます。

平衡感覚を支えているのは耳の奥の器官ですが、これが正常に働かなくなると、体がフワフワ浮いているような感覚、あるいは周りがぐるぐる回っているような気持ち悪さが起きてきます。

めまいの原因は多岐に渡り、ストレス、脳の血行不良、血液やホルモンの減少、耳の機能そのものの機能低下、さらには胃の不調や水分代謝の低下、気圧の変化などが複雑に絡み合います。

薬で一定の効果が期待できますが、繰り返し起きないようにするには、影響している原因に焦点を絞り、その部分フォローしていくことが大切です。

漢方は体の機能を引き上げていく点が長所☆春だけでなく、一年中快適に過ごせるよう、なまった体を目覚めさせましょう!