つらい痛み 血液の流れが大切

長野市民新聞
2015.11.14

コラム#039
【つらい痛み 血液の流れが大切】

人は「痛み」を感じることで、身体に何らかの異常を確認しています。「痛い」という感覚によって素早く対処することができ、自分の体を守っているのです。しかし長引く痛みは、苦痛しかありません。他の疾病も引き起こしやすくなってしまいます。

痛みは、大きく分けて、炎症性のものと神経性のものがあり、それらが複雑に絡み合って痛みを引き起こしています。漢方は、問診を通じ、痛みの原因や性質を見定めていくのが特徴で、ご本人が訴える「痛みの表現」は、大切な情報として参考にしていきます。

頭痛を例に挙げると、ズキズキ痛む、ガンガン痛むということがあります。緊張感や心労等によって、血管やその周辺組織に大きな負荷がかかっています。どんよりした鈍い痛みの場合は、体力低下等によって血液が滞った状態です。痛みを解放するには、循環を良くすることがとても欠かせないのです。

血液をサラサラにするだけではだめです。つらい時は痛み止めを飲むしかありませんが、その間に心身のコンディションを整え、常に血液が流れやすい状態にしておくことがポイントです。痛み止めの存在を忘れるような明るい毎日にしていきたいところです☆