不妊は、結婚したあと子を望んで2年を経過してしまっている場合などのことです。不妊というと、女性側の問題としてとらえがちですが、男性側の問題であるケースも多いのです。WHO(世界保健機関)が調査した約7000組の不妊カップルのうち、女性のみの原因は41%、男性のみの原因は24%、男女両方ともは24%と、女男性ほぼ半々の割合で原因があるということが分かります。
心のゆとりと充実感
不妊で悩む方は、年齢等のあせりから、知らず知らずのうちに不安になったり、思いつめがちになってしまいます。このストレスが悪循環を起こし、妊娠に対して逆効果になってしまうことも少なくありません。自律神経が乱れ、それがホルモンの合成や分泌を阻害して、体の正常な機能を妨げてしまいます。意識がそこにばかりいくとストレスが解消されないままなので、何が別の楽しみを見つけることも大事です。別のことの方が楽しくなると、ママを振り向かせようと赤ちゃんの方から来てくれるかもしれませんよ。妊娠には、心のゆとりと充実感が大切です。
主に漢方では、女性は体を温め、男性は活力を上げることに意識を置きます。体を温めることによって、血流が良くなり、ホルモン分泌が促されます。疲れが回復し活力が湧いてくると、精子の活動率も上がってきます。お互いのコミュニケーションを大切にして、心身のコンディションを整えることが、夫婦の妊娠力アップにつながります。食べたものが血液になり、体の一部になるまでには約120日ほどかかるといわれています。体が整ってくるのもそのぐらいかかります。何気ない毎日の積み重ねが未来につながるのです。