経血は体の状況を知る手がかり
女性は月経と切っても切り離せない関係にあります。毎月のこととは言え、その状態までは気にしていないという方も多いかもしれません。ゆうつだし、活動が制限されるし、ない方が楽でいいという方もいるかもしれません。しかし尿検査や検便があるように、経血で健康状態を診ていくことができます。量、形状、色など、体が知らせてくれる情報をキャッチして、健康や妊娠に役立てていきましょう。
月経は、妊娠・出産においてとても重要な意味があります。 女性は適齢期になると、あるとき卵巣が卵子を放出し始め、子宮の内側に内膜を張るようになります。そして脳が受精していないと判断すると内膜が剥がれ落ち、最初の月経が起こります。これが初潮ということなのですが、その後約35年間、およそ450回ほど月経が訪れます。受精卵を受け入れるため、毎月新しい内膜を張っては古い内膜を排泄するということを繰り返します。
では月経がなかったらどうなるでしょう。受精卵が着床できなくなってしまいますね。たまにしか月経が来なかったら、固くなった古い内膜がいつまでも子宮に残ることになります。これでは状態が良いとは言えませんね。受精卵の受け皿となる子宮内膜は、常にやわらかくフレッシュで状態でないと着床しないのです。月経時は、古い内膜をすべて出して、新しい内膜をきれいに張る準備が必要です。また経血の量が少ない、月経がすぐに終わってしまう場合は、内膜が薄い状態ということが考えられます。