長野市民新聞
2016.12.10
コラム#065
【「気象病」にご用心!】
最近テレビなどで様々な病名を耳にします。特に難しいカタカナ名ではなく、私たちの身近に関する「気象病」なるものをご紹介します。
これは気象の変化によって症状が現れる、あるいは悪化するというもので、病気というよりも様々な疾病を引き起こす一つの要因として近年認知されつつあります。特に冬場は、寒冷と気圧が血管や血流に大きな影響を与え、内臓や各器官の機能も低下させてしまいます。
血圧は上がり、心臓も頑張らなければなりません。頭痛・肩こり・腰痛なども起きやすく、神経痛やリウマチ等、痛みに関する諸症状にも注意が必要です。
耳にも負担がかかり、めまい・耳鳴り・難聴などが起きやすいのもこの時期の特徴です。気圧の変化に耳の器官がうまく対応(調整)できていないことが考えられますので、身体を芯から温めて、機能の正常化を図っていきます。
さらに秋冬は大気が乾燥し、春は強風、梅雨は湿気、夏は猛暑など、私たちは一年中常に厳しい自然環境にさらされています。気象の変化
による身体への影響は、基礎体力が低下している人に現れやすいので、日頃から自然に負けない強い身体をしっかりとつくっていきたいところです。
※方剤例/
独活寄生湯(どっかつきせいとう)、葛根湯等