持病や体調のケアをしっかり

長野市民新聞
2020.10.10

コラム#157
【持病や体調のケアをしっかり】

この時季、発熱すれば病院でまずは簡易検査、インフルエンザと判ればその場で投薬、1週間程度自宅療養をして社会復帰。今までの流れが通用しないところに現在の混乱があります。

さてこの新型コロナですが、持病があると重症化のリスクが高まることは皆さんもご存じのことと思います。中高年になると、若い頃に比べて体力や代謝が低下し、何かしら罹患をしたり、健康診断においてはHやLの記号が多くなったりしてきます。

検査結果については誰もが気になるところですが、コロナ禍の中、不安になり過ぎたり、じっとしていたりするのは健康を保つ上で本末転倒になってしまいます。特に生活習慣病の改善に向けては血液循環がより重要になってきますので、感染に気をつけながら少しでも体を動かしていくようにしていくことが大切です。

漢方薬は多様な効能のある生薬の合わせ技。広く菌やウイルスに抵抗するものもたくさんあります。予防に飲んでいくものもありますが、持病があったり何か患っていることがあれば、まずはその疾病に集中し、体質に合った漢方薬を積極的に服用していくことが感染症対策につながります。

体調的にもまあまあと感じられる状態を維持することが身を守ることになりますので、胃腸の調子であったり、ストレスや疲労の具合であったり、睡眠の質あったり、毎日の生活の中で不調をつぶしながら、できるだけコンディションを安定させていきましょう。