長野市民新聞
2019.12.14
コラム#137
【更年期 もっと快活に】
更年期症状は男女共に起こり得ますが、その大きな要因は年齢とともに減少してくる体内ホルモンにあります。
特に女性のエストロゲンの減少は、それまでにない体の変化を生じさせ、3人に1人は体調不良に悩まされてしまいます。
ホルモンの減少によって一番影響を受けるのは自律神経。更年期症状は精神不安だけでなく、私たちが普段無意識に行っている体温調節や発汗、呼吸や心拍などにも現れてきます。冷えのぼせ、多汗、動悸、不眠といった症状は生活の質にも影響してきますので、一日も早く落ち着かせたいところです。
漢方の取り組みは、一番つらい症状の改善を最優先に、体の中を芯から温めるなど複数の生薬の作用によってホルモンバランスを整えていくことにあります。同時に基礎体力や新陳代謝を引き上げていくので若々しさの源泉にもつながります。
ある比較結果によると、漢方薬にはホルモン補充と変わらない効果があるとの報告もあります。副作用で苦しむことなく、心身共に快活になれるといった点でも漢方は優れています。
更年期は始まる時期や期間、症状がまちまちで個人差が大きいですが、婦人科に行くほどではないけど何となく調子が悪い、そんな時はぜひ自然の力を利用してみましょう!