繰り返す出血、そうならない体に

長野市民新聞
2019.11.9

コラム#135
【繰り返す出血、そうならない体に】

私たちは体の異常を、痛みや出血などによって感じ取ります。

特に喀血や頻繁な鼻血、血尿・血便など、目に見える症状はとても不安になるところです。受診し、原因を踏まえてしっかりと対処することが肝心です。

出血には、炎症によるものとそうではないものがあり、後者は体の機能低下によるところが大きく、体の弱さやホルモンの不足、加齢等を背景にした血液(成分)の減少や、粘膜・毛細血管がもろくなってきていることに起因します。

止血剤を用いても一時的なことが多く、また繰り返しやすいので、ここは急がば回れで、体を引き上げながら出血しにくい体づくりをしていくことがポイントです。

漢方では、部位や体質によって使うものは様々ですが、オールラウンドなものとして「田七人参(でんしちにんじん)」があります。田七は薬用人参と同様に体力を引き上げますが、患部の血管を収縮して止血を促進するのが特徴です。

血液循環を促す作用もあるため、うっ血を改善して治りを早めます。けがや打ち身の他、婦人科系の出血や痛み、眼底出血、循環器系の出血の予後など、
幅広く応用することができます。今日では粉末やお茶になったものもあるので、度重なる出血にはぜひ気軽に取り入れていただきたいアイテムです。