長野市民新聞
2017.11.25
コラム#088
【すっきり爽やかな胃をキープ】
皆さんは、食べ過ぎて胃がもたれてる時、何を飲みますか?キャベジン、パンシロン、それとも太田胃散?いずれも消化酵素を中心に、もたれの原因となる脂や糖の消化を早めてくれます。こうした昔からある一般薬にも、実は様々な生薬が配合されていて、漢方も胃腸に対して一役買っているところです。
一方、化学的な消化剤や制酸剤などが直接含まれない生薬オンリーの消化薬もあります。バラ科の《サンザシの実》、ビールの原料にもなる大麦を発芽させた《麦芽》、小麦粉やシソなどを発酵させた《神麹(しんぎく)》で構成される「焦三仙(しょうさんせん)」という処方は、それぞれ脂っぽいもの、ご飯やめん類などの炭水化物、アルコールや未消化物の消化を助けてくれます。
一般の消化酵素は、その促進を主としていますが、生薬からしっかり取り入れていくと、自分自身の消化力も引き上げていくことができます。慢性的に消化が弱いと、睡眠が妨げられ易く、さらに腸内環境が整わないと栄養素の吸収が鈍くなり、免疫や自律神経もぐらぐらしてきます。
これからの年末年始、特に消化器に負担がかかることが多くなります。まずはすっきり爽やかな胃をぜひキープして頂きたいと思います。
製品例)晶三仙(しょうさんせん)、安中散(あんちゅうさん)他