長野市民新聞
2016.9.24
コラム#060
【妊娠に向けてまずは基礎体温】
お子さんを望むとき、まずは毎朝体温を計り、それをグラフにして変動を確認していきます。個人差はありますが、 日前後の周期で、月経以降の体温が 度前半、排卵以降が 度後半で推移し、大きく二層に分かれているのが理想的です。主に卵巣から分泌するホルモンは次のものがあります。
〇卵胞ホルモン※エストロゲン(E)
〇黄体ホルモン※プロゲステロン(P)
Eは体温を落ち着かせ、身体の水みずしさや豊かな子宮内膜をつくり、Pは高い体温をキープして母体の維持や、胎児を成長させるパワーの源になります。
周期の前半は、Eが優先的に分泌されますが、この時、卵胞の成長が鈍いと、Pが分泌されにくくなり、体温の上昇がルーズになってしまいます。冷えや虚弱体質の方は、基礎体温が全体的に低くなり、さらに慢性的なストレスや寝不足を抱えている場合は、脳のホルモン調整がうまくいかず、体温や周期が不安定になってしまいます。
排卵を境に、この女性ホルモンのバトンリレーがスムーズに行われることが、良好な周期をつくり結果に近づくのです。
基礎体温は、身体の様々な情報が読み取れ、不妊対策の第一歩になります☆