長野市民新聞
2015.2.28
コラム#022
【傾向と対策 皮膚のかゆみ】
かゆいって辛いですね。洋服のタグや、下着のゴムがあたるだけで不快になります。アトピーや湿疹に至っては、つい掻き過ぎてしまうことから表皮が傷ついて炎症を起こし、慢性的な痒みに悩まされてしまいます。
皮膚科では一般的に、ステロイドと呼ばれるホルモン系の軟膏で炎症を鎮め、抗ヒスタミン薬などを服用して痒みを抑えていきます。その間に治りを待つのですが、繰り返したり、長く患う場合は、体質改善が必要です。
皮膚は水と脂で守られていて、水分が足りないと敏感になり、皮脂が多いと化膿してしまいます。分泌は、ホルモンや自律神経との関わりが深いので、心身の調子を上げていくことが大切です。
漢方では、生薬の力で炎症や痒みを鎮めながら、皮膚の再生を促していきます。強いアレルギーが起きないよう情緒も安定させ、健康な肌を取り戻します。
生薬を飲んでいくと効果的ですが、複数の顆粒を組み合わせて手軽に服用していくこともできます。「急がば回れ」でしっかりと治していきましょう。