長野市民新聞
2020.6.13
コラム#149
【テレワークと眼精疲労】
新型コロナは働き方にも影響を与えました。特に通信を主体とするものや、個人で進めていくことが可能な仕事は、テレワークなどの新たな形態の広がりをみせています。
そこでより一層負担がかかるのが「眼」。
私たちが見えているのは、瞳孔が光の取り込みを調整し、毛様体筋が水晶体の厚さを調節し(ピント調節)、神経が絶え間なく脳に映像を伝達しているからで、眼は使えば使うほどオーバーワークになってしまいます。
特に液晶の光や、動きの速い映像を見続けると眼圧が上昇しやすくなり、血流も悪くなって視神経にも影響してきます。パソコンやスマホは切り離せないものですが、眼の熱感や痛み、頭痛、見え方の変化は注意信号ですので、体の疲れを取るのと同様に、眼の疲れも取っていくことが大切です。
漢方では、疲労回復や自律神経の調整に欠かせない肝臓に着目します。肝臓が悪いということではなく、肝臓が疲れているイメージです。
感情の高ぶりや炎症を鎮めながら、消耗した気血(気力・体力・血液)を補い、肝臓をサポートしながら眼を保護していきます。
特に眼に関しては「明目作用」と呼ばれる眼病予防や改善に働きかけるものが多種あるので、症状や体質に合わせながら組み合わせていきます。もちろん目のサプリやビタミン等と併用してもよいでしょう。
目は悪くなってからでは取り戻すのは大変です。いつまでも明るい光を保てるようケアしていきましょう。