長野市民新聞
2014.7.12
コラム#007
【熱中症予防と夏バテ対策】
梅雨明け間近のこの時期、蒸し暑さによって夏の症状が起こりやすくなります。
水分補給は、熱中症対策としても重要ですが、「水毒」という言葉にもあるように、摂り過ぎても体に負担がかかります。暑いから飲む、飲むからまた汗をかく、汗をかくからだるくなる、というような悪循環が続くと、夏バテにつながってしまいます。一度にたくさん飲むのではなく、あまり冷た過ぎないものをこまめに摂るのががポイントです。
また飲みものに替えて、積極的に野菜や果物から、水分や栄養素を補給するのも良いでしょう。漢方では、体の水分量を増やして渇きを抑え、過度の発汗を抑制し、心臓を守る「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」という漢方薬が熱中症対策に最適です。
また胃腸の働きの低下から、食欲不振、下痢・嘔吐など、夏カゼのような症状には、胃腸を目覚めさせる「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」がおすすめです。
めまいやふらつきが主症状の場合には「半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)」が効果的です。水分の摂り方に気を配り、活力ある毎日を過ごしましょう。