夏の肌トラブル 光線過敏症

長野市民新聞
2019.8.24

コラム#130
【夏の肌トラブル 光線過敏症】

今や男性でも日焼け止めを使う時代、特にこの季節、UVケアは欠かせないものとなっています。

太陽は容赦なく肌に照りつけ、その刺激によって赤くなったり痒くなったりしますが、さらに蕁麻疹や湿疹が起きてしまう場合があります。これは「光線過敏症」といって、いわゆる日光アレルギー。

通常、違和感を感じても数時間で落ち着きますが、このケースはすでに強い反応を起こしているので、なかなか収まらないのが特徴です。

原因は、紫外線よりも可視光線。可視光線は明るさそのもので、通常は人体には特に影響ありませんが、ある条件が重なるとアレルギーを引き起こしてしまいます。

それは、薬を服用した状態で長時間光を浴びること。薬剤が光によって変化し、それがアレルギー源となるのです。

抗生剤や鎮痛剤、降圧剤や精神安定剤等はその引き金になることが多く、服薬中はぜひ念頭に置いておきたいところです。

実際の対処は、抗ヒスタミン薬を服用し、ステロイドを塗るのが最善です。しかしアレルギーは、体調やメンタル、皮膚の状態等、様々なことが影響して
きますので、普段から体表に何かしらの症状が現れすい方は、外からの刺激に過敏にならないよう、漢方などで身体づくりをしていくとよいでしょう。