長野市民新聞
2018.10.13
コラム#109
【ストレスや睡眠に強くなる薬用人参】
薬用人参が健康に良いことは皆さんよくご存じのことと思います。
人参と言うと赤いにんじんを思い浮かべますが、こちらはセリ科の植物で、目に良いβカロチンを含む野菜。一方、薬用人参はウコギ科の植物で、体の活力を上げるサポニンが主成分といった違いがあります。江戸時代に栽培が始まり、薬として重宝されてきました。
ちなみにキャロットのにんじんが食卓に上がるようになったのは明治以降のことで、形が薬用人参に似ていることからそう呼ばれるようになったようです。
薬用人参の主な効能は、疲労回復や免疫の引き上げにありますが、原産地によって特徴があります。
温まる朝鮮人参、体の余分な熱を冷ます西洋人参、血流を改善する田七人参、自律神経に働きかけるシベリア人参などがあります。
特に寒冷地に生息する強い生命力を持つシベリア人参は、精神的な負荷がかかっている時、そのストレスホルモンを速やかに減退させ、様々な環境への適応力を高めてくれます。
眠りに対する効果にも優れ、夕方から夜にかけて、お茶として(粉末をお湯で溶いて)飲むと、心も体もポカポカになります。
睡眠の質を高める秋。まだまだ残る夏の疲れを解消しながら、充実した秋の夜長を楽しみたいところです。