自律神経とホルモンの関係

長野市民新聞
2015.1.24

コラム#020
【自律神経とホルモンの関係】

心と体についてのコラムです。私たちは無意識に呼吸をし、体温を一定に保っています。心臓は休みなく動き続け、胃腸は食べたものを消化吸収しています。これらはすべて、自律神経が意思に関係なく自動で行っています。

エネルギッシュな交感神経と、リラックス型の副交感神経によってその働きを常に整えています。しかし自律神経は不安や焦り、緊張などの精神的ストレスによって乱れやすいので、安静時においても、交感神経が突然優位になって、息苦しさ、発汗、動悸、胃の痛みなどの様々な症状が起きてしまうのです。

そこで漢方では、諸症状の改善やストレスの緩和と合わせ、身体をしっかりとさせることにも力を入れていきます。体内のホルモンは、年齢とともに減少していきますが、それを防ぎ、より活発に分泌するような体づくりが心と体の安定につながります。

漢方薬には、ホルモンに働きかけるものがたくさんあります。作用は穏やかですが、体に負担をかけず、病気に強い体にしてくれます。