長野市民新聞
2014.10.25
コラム#014
【寝る前1杯の のどケア】
この時期、暖房を使い始めると、部屋の空気が乾いてきて、のど・鼻の症状が出やすくなります。
乾燥すると粘膜は敏感になり、炎症が起きやすく病原体などに感染しやすくなります。粘液(潤い)は、様々なものから粘膜を守っているので、乾燥は大敵ということになります。
かぜが治った後に咳だけが残ることがよくありますが、これはのどから気管支にかけて、粘膜が荒れたままになっているからです。抗生物質は、炎症や腫れを抑えますが、この治りかけの時期は漢方薬が効果的です。
「潤肺糖漿(じゅんぱいとうしょう)」は、炎症を鎮めながらのどを潤す生薬が多く配合されており、粘膜の修復には最適です。就寝前に、お湯で割ったシロップを、のどに浸透させながらゆっくりと服用すると咳が鎮まります。寝る前の1杯がおすすめです。
その他手軽なものに「板藍のど飴(ばんらんのどあめ)」があります。抗ウイルス作用のある《板藍根(バンランコン)》という生薬が、のどの腫れや、流感予防に役立ちます。これからの時期、体調の変化はのどから始まります。
のどのケアは充分に☆