体力アップからの血液・血管いきいき

長野市民新聞
2019.4.13

コラム#121
【体力アップからの血液・血管いきいき】

年の初め「血液サラサラ」といったキャッチが流行った時期がありました。人工の毛細血管モデルに血液を通し、飲料などを飲む前と飲んだ後の流動を比較した映像を見たことがある方もいると思います。

血液成分には、酸素等を運ぶ赤血球、免疫に関わる白血球、止血に働く血小板があり、血管中で変形や拡散を繰り返しながら循環しています。

緊張や疲労は、それらを凝集させてしまいますが、一定の水分や栄養を摂ることによって回復もするので「血液ドロドロかも…」といった感じで、必要以上に深刻になることはないでしょう。食事に気をつけ、適度に遊び 、調子が悪いところがあれば早く治し、色々と予防していくと良いと思います。

それでも血糖やコレステロールなどは気になるところ。

漢方には、血液を押し流す力を促進、緊張を和らげ血管をほぐす、内臓を元気
にして代謝をアップするという視点があります。それぞれ《活血(かっけつ)》《理気(りき)》《補(ほ)》と呼び、血流を活発にし、気持ちを理め、体を補いながら血液・血管に働きかけていきます。

糖も脂も体にとって大事な要素。薬で値を維持することもある程度必要ですが、体全体の力を引き上げていくと、相対的、健康的に血液・血管がいきいきとしていきます。