妊娠から孫育は始まってる?

長野市民新聞
2015.12.12

コラム#041
【妊娠から孫育は始まってる?】

妊娠を希望しながら一定期間妊娠しない「不妊」の定義が、今年から1年(従来2年)に変更されました(日本産婦人科学会発表)女性の妊娠する年齢が上昇する中、より早く適切な治療を受けることにつながると期待されます。

不妊の要因は様々ですが、その原点である卵子と精子が元気でなければ思うように進みません。女性は、卵巣に約200万個の卵母細胞を備えて出生してきますが月経が始まる年齢には、20~30万個の優良な卵母にしぼられます。その後、毎月約10個ほどが成熟し、その中の最も優れた卵子1個が排卵されるのです。

年を重ねるにつれて課題になるのがこの卵子の成長具合と状態の良し悪しです。漢方薬は、卵子の質を上げながら、健全な成長を促してくれます。からだ全体が温まり、心身ともに活力が湧いてきます。卵子はおおよそ半年かけて成熟するため、体づくりには一日も早く取り組みたいところです。

お腹の赤ちゃんが女の子の場合、赤ちゃんの体内でも卵母が育っているので、少々大げさに言うと、すでに妊娠から孫も育てていることになります。何とも壮大な話ですが、元気な赤ちゃんを授かるには元気な体づくりからです☆