身近なかぜ、予防摂取を

長野市民新聞
2017.2.25

コラム#070
【身近なかぜ、予防接種を】

「かぜ」は上気道に起こる急性の炎症の総称で、いわゆる普通のかぜと、流行性のものに大別されます。細菌の他、寒冷等による影響もありますが、いずれも原因の約90%がウイルスで、その種類も数百種以上あるとされています。

冬場のインフルエンザには強い増殖力があります。1個のウイルスが鼻やのどから侵入すると、24時間後には百万個にまで増殖します。身体は緊急事態を発令し、免疫細胞を総動員して応戦しますが、同時に熱との闘いになります。

発熱の度合いは個人差があり、熱が上がったり下がったりしている場合は、インフルかも…と思いながらも、手元にある薬で何とか治ってしまうこともあります。しかし感染したウイルスが強力だったり、体力が低下していたりすると、タミフル等のお世話になってしまいます。やはりできる限り、かぜを跳ね返す力を日頃から備えておきたいところです。

漢方では予防的なものと、対処的なものの二段構えで対応していますが、特に抵抗力を上げながら、ウイルスに対抗する生薬ハーブを組み合わせると、高い予防効果が期待できます。古来より伝わる薬食同源を踏まえ、ぜひ予防摂取を取り入れて頂きたいと思います☆

※方剤例/
板藍茶(ばんらんちゃ)、牡蠣肉エキス他