細胞ががん化しないように

死因がコロナ、昨年からそちらの方に目がいきがちですが、依然としてがんや心疾患等の生活習慣病によるものが増え続けています。

持病がある方にとってコロナ禍はより不安を増すものとなっていますが、特に大きな疾患がなくても、感染予防とさらなる身体の向上に取り組みたいところです。

さて、今回はがんについて少しお話しします。がん遺伝子は誰にでも存在し、何かしらの違和感が続いていたり、家系的な要素があったりする場合は、定期にチェックしていく必要があります。

予防については月並みですがやはり自身の免疫が活発になるように努めること。漢方には「正気内存」「邪不可侵」等の言葉があり、しっかりした抵抗力が体内にあれば病原体には侵されないとしています。

がん細胞はもともと自分自身の細胞、それが何かしらのきっかけで変異し、増殖を繰り返しながら体を侵していきますが、免疫が機能することによりそれを防ぎ、また変異してしまった場合でも、がん細胞をいち早く掃討していくことができます。

よく知られる薬用人参や霊芝などの生薬は正気を高めますが、免疫は、精神的安定、血液循環、胃腸のコンディション、老化など、様々な要因によって上下するものですので、それらを落とさないようにしていくことも欠かせません。

漢方薬は十数種類の生薬でできており、様々な要因に対し分業で幅広くカバーしていきます。まずは自身の弱点に重点を置きながら、身体を総合的に支えていくことが健康への大きなチカラになります。