めまい、ふらつきには血管対策を

長野市民新聞【12回】
2014.9.27

コラム#012
【めまい、ふらつきには血管対策を】

残暑もなく、めっきり涼しくなりました。この季節は、気温とともに気圧も下がり始め、様々な症状が現れやすくなります。特にめまい、ふらつき、耳の症状や頭重を訴える方が多くみられます。

身体(機能)のおとろえ、血行不良、ストレスなどその要因は様々ですが、気圧の変化も体に大きな影響を及ぼしています。漢方では、心身の調子を整え、血流循環を促していきます。

めまいには、広く「半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)」を用いますが、寒い季節は、血管が硬くなるのを防ぐ「イチョウ葉」が効果的です。

イチョウ葉は、ヨーロッパにおいて脳機能を改善する医薬品として認められ、認知症や記憶力低下に用いられています。

脳の血流量を増やし、循環を促進することで頭部の症状を改善します。またハーブの性質もあり、リラックス効果も期待できます。イチョウ葉に含まれる数種のフラボノイドには抗酸化作用もあり、様々な生活習慣病にも応用できます。体調を整えながら、これからの季節、しっかりと血管対策をしていきましょう。